鱒屋オリジナルロッド


 

【淡水湖でのトローリング(レイクトローロング)用ロッドに求められる性能とは?】
・湖のトローリングは海でのトローリングとは違い船速が時速3km前後と基本が遅めなので、ラインスラックが出やすい。よって、竿は長い方が、道糸をコントロールしやすいです。
・ルアーを投げることが無いので、竿を持つのは仕掛けを投入するときと、魚が釣れてファイトするときだけ。なので、調子とバランスは大切ですが、重さはあまり関係無いといえます。
・船はたえず波やエンジンによる振動にさらされます。だから竿はとにかく丈夫なものが望ましい。頑丈なロッドであれば、10年くらいは平気で使えます。理想をいえば、適性な角度で竿を保持すれば、リール を巻くだけで魚が上がってくるような竿がベストです。

 

【ビワマス専用ロッドに求められる性能】
※レイクトローリング用ロッドを使用していく上で、対象魚により、竿の強さは変えるべきでしょう。魚食性が強く、骨格がしっかりとしたブラウントラウトやイワナの場合、魚と多少強引な引っ張り合いをしても取り込み率は悪くなりませんが、骨が柔らかくあまりしっかりとした捕食をしないビワマスが相手なら、ファイト時には可能な限り引っ張り合いをせず、いなしながら力を逃すファイトをすべきで、硬い竿は良くありません。

 

【鱒屋オリジナルビワマス専用ロッドが新登場 ‼︎】

・ビワマストローリングファン待望のロッドが、【 AMPEX 】ブランドから再販されることになりました!
・信頼性の高い国内製造ブランクを使用した、メイドイン・ジャパンのビワマストローリング専用ロッドです。鱒屋オリジナルとして、令和5年の初冬より、販売を開始します。従来のレイクトローリングロッドより軽量かつスリムな設計で、たとえ60cmオーバーのトラウトが掛かったとしても、余裕でファイトできます。

 


「AMPEX」トローリングロッドシリーズについて

                           (文:品川博司)

  理想的なトローリングロッドとは、どんなものでしょうか? 私が考える理想的なロッドは、魚が喰ってアタリが出ても魚に反発せず、違和感を与えず、フッキングしたら糸がゆるんでいない限り正しい角度のファイト姿勢をとっているだけで魚をリフトしてくれるような、そんな竿です。

 AMPEX トローリングロッドシリーズは、私がビワマスに魅入られ深く関わるようになってからあっという間に過ぎた18年間の経験を元に、“釣り人の味方となる竿” を目指して開発しています。

 従来の日本で多かった、レッドコアラインを使う為のトローリングロッドの長さは、10〜11ftです。それらの原型は、英国「ハーディー社」のボートロッドなのです。

 その昔、英国のフライロッドの多くは、湖用の竿でした。川での釣りより、湖の方がポピュラーだったからです。手漕ぎボートで風上まで漕いで、風に流されながらスローシンキングタイプのシルクラインを流し、魚が跳ねているのを見つければ即座に打ち返していきます。そんな用途に合った竿といえば、長いラインを打ち返しやすいセンターアクションで、竿の中央部がよく曲がるロッドでした。

  さて湖用のトローリングロッドにはそんな歴史があったわけですが、現在のレッドコアラインシステムによるトローリングのように常に100m近く糸を流す釣り方において、竿は長い方が有利と考え、13ftある長めのバンブーロッドで3年間にわたり約170日程テストを行ってみました。魚がバレることが少なくその点は良いのですが、バンブーロッドは何分にもメンテナンスに手が掛かるという問題がありました。


 他にもいろんなタイプのロッドを試してきたのですが、琵琶湖など大規模な湖でのトローリングロッドに必要と感じたのは、【ルアーの動きが分かりやすいティップ/魚とのファイト時にバレにくい安定したしなやかさ/船を揺さぶる波に対する余裕あるストローク/負荷に対して素直に曲がっていくブランク】などの要素でした。それらの要求をクリアーして完成させたのが、鱒屋オリジナルのレイクトローリング用ロッドです。
 レッドコアラインシステムとダウンリガーシステムとを併用するときには、レッドコアラインシステム用の竿には、ある程度の長さが必要となります。長さが十分であれば、ダウンリガー用ロッドの長さを自由に選べる余裕を持て、選択肢が広がるからです。そんな要望に応える12ftクラスのレッドコアライン用ロングロッドをはじめ、プラナーボード用、ダウンリガー用など、広大な湖でレイクトローリングを行うために必要なラインナップが完成しました。

 

 製品化にあたっては、こだわりがあります。新しいシリーズには全て頑丈なリールシートを使用し、特に強い負荷のかかるプラナーボード&レッドコアラインシステム用9ftのタイプには金属製リールシートを採用。またガイドを巻くスレッドに関しては、全てのモデルに紫外線劣化の少ないポリエステル糸を選択しています。過酷なフィールドで長期に渡って使用できる耐久性を実現させました。

 一部を除き、ほぼ日本製のパーツを採用するなど、どのモデルも耐久性に妥協はしておりません。ぜひ、ご愛用いただければ幸いです。


◉レッドコアラインシステム用

 

【12ftのレッドコアライン用ロッドの意味とは?】
 糸の重みで仕掛けを沈めるレッドコアシステムの場合、船の左右から竿を出して糸を流すことが多いので、(使いこなせる範囲で)なるべく竿は長い方が有利となります。当社の12ftのロッドは、その意味で開発しました。
 例えば仕掛けを2本流しながら右・左に船を旋回させる場合、内側はゆっくり沈み外側は浮き上がりやすくなります。そんな時は左右の仕掛けの距離が離れているほどカラミにくい。また大型が掛かった場合、竿のストロークが長いのでタメが効き、小さい負荷を均一に掛け続けることで取り込める確率が上がります。

 取り込みの際、時には100mを超えるレッドコアラインを均一に巻くことは、手巻きリール ではほぼ不可能でしょう。もし掛かった魚が大型であると船長が認識したら、バレ防止のために船速を落とし、掛かったロッド側に船をゆっくり旋回させますが、釣り人側としては電動リールの巻き取りスピードは変えることなくドラグをさわらないことが大切です。船長がゆっくり船を回している間はロッドホルダーから竿は取らず、取り込みに備え、大型がヒットしている竿以外の仕掛けを回収するようにします。そしていよいよ竿をロッドホルダーから抜いて、最後の取り込みとなります。そんな流れをトラブルなくこなすには、12ftという長さが有利に働くのです。

 

【AMPEX12'】(レッドコアラインシステム用)

・12ft(3ピース)/ ¥73,000

十分な長さで、レッドコアライン18〜16lbに対応したタイプ。電動リール と組み合わせて使用します。

・プラナーボード用

※現在 9ft、2ピースのプラナーボード&レッドコアシステム用のロッドを開発中

New!→令和6年5月、ついに完成しました !! 少し長めでバットが強く、電動リール との組み合わせにも対応しています。

【AMPEX9'】(プラナーボード用)

・9ft(2ピース)/¥56,000

プラナーボードとの相性が良いミディアムパワーのロッドです。小さなインラインタイプのプラナーボードにも対応しています。

◉ダウンリガーシステム用

・ダウンリガー用ロッドは取り回しの都合上、レッドコア用ロッドと違い短かさが求められます。レッドコアラインを使って釣る場合、竿先にアタリが出てすぐは電動リールの巻き取りスイッチを入れるのみです。ところがダウンリガーを使う釣りの場合なら竿先にアタリが出たらすぐに、仕掛けをダウンリガーにつなぎとめている洗濯バサミ状のクリップ(リリース)から仕掛けを分離させフリーにするため、ホルダーから竿を抜き取り大きく強くあおらなければなりません。まるで強烈なフッキングのようなその動作を素早く行うためには、竿は長すぎてはいけない。ロッドホルダーから竿を抜き取り竿をあおるという一連の流れは、秒を争うのです。一旦ダウンリガーから仕掛けが離れると、直接魚と対峙することになりますので、よりスリリングなファイトが楽しめます。

 

【AMPEX 8’9”】(ダウンリガーシステム用)

・8’9”(2ピース)/ ¥54,000
8ft9inと少し長めですが、慣れれば一番感覚が研ぎ澄まされた釣りができます。

 

【AMPEX 8'】(ダウンリガーシステム用)

・8'’(2ピース)/ ¥52,000
8ftのバットから曲がるスロー テーパーロッド。

【AMPEX 7’6”】(ダウンリガーシステム用)

・7'6"(2ピース)/ ¥48,000
軽くて取り回しが良く、初めての方でも使いやすい1本。