ビワマス は、同じ餌を食べていても 2〜300g迄は身の色が赤くなりません(500gを超えると赤くなります)。
1kg(45〜50cm)前後から細身の魚は身が赤く、体高のある太い魚は赤みが薄くなる魚が多くなります。赤色の元は、餌となっているエビ等のアスタキサンチンと考えられています。身の少し白い魚は魚食性(餌はアユ・ワカサギ・ウグイの子供等)が多くなったものと思われ、油脂の質が天然のアトランティックサーモン(養殖の物より少ない)に似ていると感じます。
和食やコールドスモークも含み、生で食べる場合は、赤身の方が好きです。大型で身の色が少し白い物は油脂量も多く、火を通す料理法や洋食系(低温加熱のイタリアン等)で、若い方に人気があります。
※私は京都の有名ホテルやレストランの料理人だった経歴を活かした魚の保存を心がけています。お客様にビワマスの本当の美味しさをぜひ知って頂きたいのです。 (文:品川博司)